帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹とは
帯状疱疹とは、身体の左右どちらか一方にぴりぴりとした痛みとこれに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
身体の中に潜んでいた、水痘帯状疱疹ウイルスによっておこります。
はじめて水痘帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうになります。
水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢やストレス、過労などが引き金となり潜んでいたウイルスが再び活動を始め、帯状疱疹として発症するのです。
特徴
60歳代を中心に50歳代から70歳代に多くみられますが、若い人に発症することもあります。
通常、この病気は皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリとした痛みが持続することがあり、これを帯状疱疹後神経痛と言い、大変やっかいな病態です。
痛みが1年以上にわたって続くことも希ではありません。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンは、現在2種類あります。
効果や費用などに違いがあります。
従来型生ワクチン(1回接種)
弱毒生水痘ワクチン 従来型 商品名:「ビケン」
弱毒化された生きたウイルスが含まれており、小児に使用する水痘ワクチンですが、帯状疱疹を予防する効果があります。
1回の接種で済みますが、有効性は約60%で、5年を超えると有効性が低下します。
接種費用は8,470円(税込)です。
シングリックスワクチン(2回接種)
不活化ワクチン 商品名:「シングリックス」
2か月間隔で2回接種(合計2本)が必要ですが、予防効果が90%以上と高く、効果の持続も10年程度見込まれます。
生ワクチンに比べると、注射部位の痛みや発赤、腫れやなどの副反応が多く出ると言われます。
接種費用は1回22,000円(税込)、(2回接種で44,000円(税込))です。
対象年齢は50歳以上となります。
どちらがオススメ?
新しい、シングリックスワクチンがお勧めです。
しかし、従来型も効果がないわけではありません。
ご事情に合わせて接種いたしますので、ご予約をお願いします(取り寄せになりますので、お電話にてご予約くださいませ)。